子宝祈願におすすめできる神社の特徴は?
子宝祈願でご利益がある動物や注意点は?
全国各地に建立されている神社には、子宝祈願にまつわる招福があると語られています。
ですが、子宝祈願を受けたいと思った際にどの神社を選んでいいのかわからない場合もありますよね。
また、平素から参拝を重ねていない場合や、子供を出産したばかりの場合は「まだ知見が浅いかも…」と焦る方も少なくはありません。
そこで、子宝祈願におすすめの神社の特性・ご利益のある動物や注意点について本記事で紹介していきます。
妊婦ママおよびパパが見ておくべき注意点や神社に関するQ&Aにも触れていくので、ぜひ知識を携えていってくださいね。
- 神社でできる子宝祈願の鉄則は『神職』を通じて行うこと
- 子宝由来の神体祀り・子授け神話・グッズ授与にも着目する
- 子宝にご利益がある動物でコウノトリ・犬・ウサギの知識を得る
- 初穂料はのし袋が必須で腹帯の扱いも留意する
- 戌の日と妊婦ママが祈祷に行けない際の代理についても知る
神社で受けられる子宝祈願とは
神社でできる子宝祈願とは、原則として初穂料という祈祷料をお渡しして祈念する様式を指します。
参拝を個人で行うこともできますが、神職からご祈祷を受け一堂でお祈りをして、授与品を受け取るまでが望ましい流れです。
目的は何よりも妊婦ママの安産で、大切な子宝を授かるためにご祈祷+万全にした準備など、神社と妊婦ママご家族が一体となって成し得る奇跡となります。
なお、神仏のお力添えを賜るために全国津々浦々のお宮へ向かい、由緒あるご縁起の像・シンボルに祈祷をするのも風習につき欠かせません。
準備万端のうえ当日を向かえると、招福に満ちた子宝誕生の感動に立ち会えることでしょう。
子宝祈願におすすめな神社の特徴
子宝祈願には、選んで良かったといえるおすすめポイントがあります。
とくに見ておきたい項目は、以下の3点つきチェックが欠かせません。
- 子宝に由来する神体が祀られている
- 安産や子授けに関する神話が存在する
- 子宝グッズを販売している
子宝祈願に定評がなぜあるかを、さっそく順番に見ていきましょう。
子宝に由来する神体が祀られている
子宝祈願で選びたい神社には、由来する神体が祀られているかがスポット選びとして重要。
たとえば兵庫県宝塚市の中山寺では、子授け地蔵さまが祀られていることで有名です。
そのようなご神体に相当する地蔵さまを見つけるのも良いですが、単にご祈願をするだけじゃないケースもあるため下調べも怠ってはいけません。
例にすると上記の子授け願布の場合だと、前掛けに子宝祈願等のお願い事を書くという行動もともなうのです。
また子宝祈願にまつわるお願い事をする場合、上に挙げたようなケースには料金がかかることもあるので合わせて覚えておきましょう。
安産や子授けに関する神話が存在する
安産や子授けには、子宝成就にまつわる神話が存在するのも覚えておきたいものです。
日本でとくに有名なのは『木花咲弥姫命(このはなさくやひめのみこと)』の神話。
ニニギノミコトからの求婚を受けるなか、姉にあたるイワナガヒメをともに嫁がせたことから渦中へと巻き込まれます。
問題が続くなかで姫は一夜で身籠るものの、ニニギノミコトは他者の子と疑いを木花咲耶姫にかけることに。
結果、木花咲耶姫は産屋に火を放ち、産屋の中で火照命・火須勢理命・火遠理命の三柱の子を産んだ奇跡から、たくましさともに安産の神話が語り継がれるようになったのです(Wikipedia)。
木花咲耶姫の安産神話が浸透するのは浅間神社ですが、全国津々浦々・合わせて1300ほどあるため1神社だけという心配にはおよびません。
子宝グッズを販売している
子宝祈願におすすめの神社を選ぶときは、子宝グッズの販売をしているお宮の選定が欠かせません。
まず神社では、原則オンライン販売をしていないので誤解のないようにしましょう。
直接、神職が祈念した縁起物を現地でお渡しするということから、その場でいただく形になります。
なお、向かう前の下調べとしては、子宝祈願のできる神社の公式HP等で確認が可能です。
あとは、以下の知識も携えたうえでいただくようにしてくださいね。
- 「購入したい」「買いに来た」→いただくに直す
- 御守り等は「1つ、2つ」ではない→一体(いったい)、二体(にたい)
そのほか、グッズはご祈祷後の授与品としてお渡しいただくこともあり、自宅へ郵送というケースもあります。
形式は子宝祈願ができる神社によって異なることも覚えていてくださいね。
子宝にご利益がある動物
子宝に恵まれたい方は、動物にご利益があることも熟知しています。
そこで、押さえておきたいご利益のある3種の動物をチェックしていきましょう。
- コウノトリ
- 犬
- ウサギ
いずれも神社であやかれるため、特徴を見逃さずごらんになってくださいね。
コウノトリ
子宝にご利益がある動物で、筆頭となるのがコウノトリ。
まず、鳥類分類は『鳥綱コウノトリ目・コウノトリ科・コウノトリ属』となります。
欧州では「赤ん坊はコウノトリのクチバシで運ばれてくる」「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」という、幾年も語り継がれているのだとか(Wikipedia)。
本邦においては、天皇陛下(当時の皇太子)が「子供を連れてきてくれたコウノトリにもあわせて感謝をしたいと思います。」と述べられたことでも有名です(宮内庁)。
エピソードには、子宝に恵まれない夫婦のもとへ舞い降りたコウノトリが、家屋の煙突に巣を作ったことが起源になります。
そこで夫婦は邪魔をしたくないという思いから暖炉を使用せず見守り続けたところ、コウノトリが巣立ったのちに子宝に恵まれたことが大陸を超えた神話にもなったのです。
したがって、子宝祈願で動物にまつわるご縁起にあやかるのなら、コウノトリは第1順位にしておきたいところ。
祈願では鴻神社が有名ですが、お守りでも幸をお裾分け頂けるので、ぜひとも覚えていてくださいね。
犬
子宝にご利益がある動物で、続いて重視したいのは王道ともいえる犬です。
戌(いぬ)の日という子宝祈願にふさわしい日に指定されるあるうえに(後述)、神社に祀られるシンボルも現地で祈念を捧げられています。
例にすると日本有数の名所・水天宮(東京都・日本橋)では、母犬と子犬が向き合う『子宝いぬ』にお目当ての方が多く訪れているのだとか。
周囲を十二支が取り巻いていて、自分の干支を撫でることで『安産・子授け・健康な成長』といったご利益ありと称されているのです。
1匹がたくさんの子犬を産むという、丈夫・健康などペットとしての人気のみならず神社でも存在は圧倒的だと言わざるを得ません。
いっぽうで「狛犬は子宝祈願に良い?」という声もありますが、同様に縁起に良いとされています。
神門前の左右に鎮座していたり、あるいは子宝・安産縁起にまつわる狛犬もいたりして、由岐神社だと子授け・安産の狛犬は国指定重要文化財に指定もされているのです。
子宝祈願に結びつきの強いお宮を選ぶことで、ご利益にあやかり心身ともにたくましさを得られるでしょう。
ウサギ
子宝にご利益がある動物の3番目は、つい愛でたくなってしまうウサギです。
ウサギは繁殖能力に優れていて、1羽で複数の子を産むために安産だと信仰されています。
有名なのは京都の『東天王岡﨑神社』で、黒御影石仕立ての子授けうさぎは、水をかけたうえお腹をなでてこすると子宝果報に良いとされていて見逃せません。
逸話としては、かつて同お宮は境内ならびに地域一帯が野うさぎの生息地でした。
そうして多産だと称されるウサギは、古くより氏神様の神使いでもあったのだとか。
ほかにも、滋賀県大津市の『三尾神社』は兎の神紋が風格をあらわすお宮で、大がつくほどの知名度です。
また、ウサギが鎮座して並ぶ姿が可愛らしいと、妊婦ママからも絶賛されています。
なお、犬ほどのメジャー性を持たないために、お近くにシンボルを祀る神社がないことも珍しくないです。
ですが、ご祈祷の授与品としてのお守り等は授かる機会があるため、向かう神社での撤下品には何があるかをチェックしておきましょう。
神社で子宝祈願する際の注意点
神社で子宝祈願をするときは、持参品やマナーに引っ張られがちです。
しかし、細かな点を意外と見落とすことがあるため、以下の注意点も熟知しておく必要があります。
- 妊婦さんの体調を最優先に考えて子宝祈願を行う
- 腹帯の扱いに注意する
- 初穂料をのし袋に入れて渡す必要がある
知識のブラッシュアップになるため、さっそく各項目をチェックしていきましょう。
妊婦さんの体調を最優先に考えて子宝祈願を行う
神社で子宝祈願する際に、スケジュールを配偶者・家族が立てることも少なくはありません。
計画を立てるのがとくに男性なら、妊婦ママの体調を何より最優先にして進めましょう。
妊娠中は、男性が経験したことのないつわり・吐き気など、さまざまな症状が出てくるものです。
たとえば、妊娠16ヶ月だと胎児の身長が約20cm・体重は約150gにまで成長することもあります(moony)。
ほかにも、以下の注意点も把握のうえ配慮を欠かさないようにしておきましょう。
- 妊婦ママのコンディションを都度確認して最適の日に向かう
- 子宝祈願はほとんどの神社が予約制じゃないため日を改められる
- 妊婦ママを孤立させないメンタルサポートも行う
- 食事バランスも考えて万全を期した状態にする
そのほか、意外と盲点となっているのが母子手帳の携帯です。
常時携帯しておくと、緊急時に医療機関で処置を受ける際に適切な対応へとつながるため、こちらも重視しておきましょう。
腹帯の扱いに注意する
腹帯(妊婦帯とも表記されることも)は、適切な扱いとなるように気を配らなければなりません。
まず、腹帯が安産を成就させるためなのが前提ですが、機能面の知識吸収も必須です。
体のサポートで冷え防止や妊娠線の軽減(重くなったお腹を支えて皮膚が伸びるのを避ける)ほか、腰痛防止などが肝となりますが、他の注意点は以下のとおり。
- 種類の熟知をしているか(さらし・腹巻型・ガードル型など)
- 体に合ったサイズ選びを重視する
- 着用時は締めすぎないようにする【血流阻害を防ぐ】
- 常時つけて圧迫しないよう、真夏など適宜外すときは外す
たとえば、伝統の岩田帯(さらし)だと履くタイプではなく、1巡ごとに巻いていきます(参考:犬印本舗YOUTUBE)。
よって、スピーディーに履きたい妊婦ママの場合、人によりけりですが手間がかかるという方も少なくはありません。
なお、調節できるタイプは老舗・犬印本舗だと品切れになることもあるため、欲するタイプは早めに押さえておくことが望まれます。
初穂料をのし袋に入れて渡す必要がある
子宝祈願で神社にお詣りする際、神職のご祈祷を受けるのなら初穂料(祈祷料)を納めます。
1番注意しなくてはいけないのは、初穂料を簡素な封筒に入れて渡してしまう行為なので、避けなくてはいけません。
また、のし袋に入れて渡すのは、子宝祈願の神社の社務所(境内の中にあり、事務所の役割を果たす受付)となります。
- 初穂料は5,000円~2万円を予算相場として入れる
- のし袋は結びきり(1度きりの結婚式と異なる為)ではなく蝶結びタイプ
- のし袋の表面の水引上部に『初穂料』、下部に夫婦それぞれの名を記す
- 文字・金額の記載は必ず筆ペンや毛筆で書き記す
- 裏面は金額で『金 壱萬円』といった大字(だいじ)で書く
- 裏面の金額左部に居住地を書く
以上を覚えておくと初穂料ののしに関わるルールは万全です。
なお、袱紗(ふくさ)というのし袋を挟む和製カバーに入れておくとマナー面も盤石だといえるでしょう。
子宝祈願におすすめの神社に関するQ&A
子宝祈願についての特徴を述べてきましたが、疑問点として挙がる内容をQ&Aで知っておきたいところ。
疑問を晴らしておきたいものは、大まかにいうと以下の3種類です。
- 子宝祈願におすすめの戌の日とはなんですか?
- 妊婦本人が祈祷に行けない場合は?
- 子宝祈願をする際の服装は?
いざというときの効果的な対策になるため、各項目をじっくりと見ていきましょう。
子宝祈願におすすめの戌の日とはなんですか?
子宝祈願で祈祷に行く際、戌の日が良いと聽いたことがないでしょうか?
戌の日とは、妊娠してから5ヶ月目に入った最初の日をあらわします。
なぜ『戌』とつくのかという理由ですが、まず妊娠の安定期は『妊娠5ヶ月(妊娠16週)』を迎えた時期を指します。
不安定な体調や、つわりの症状が落ち着いてくることが第1です(オムロンヘルスケア)。
続いて、犬のお産は軽いとされるうえ、1度で数匹の子を産むことから安泰・健康的だと称され、戌の日が子宝祈願に最適と呼ばれるようになりました。
なお、戌の日は月に2~3回で、12日に1度の周期でやってきます。
よって、選ぶ日は最初の日ではなく、各々のスケジュールに沿って向かえるため心配にはおよびません。
妊婦本人が祈祷に行けない場合は?
子宝祈願ではやはり、体調の観点から妊婦ママ本人が祈祷に行けないケースも珍しくないです。
ただ、本人が行かなければ子宝祈願が通じないわけじゃないため、肩を落とす必要はありません。
そこで、2点重要な対策を前もって覚えていてください。
- パパもしくは家族(祖父母)が代理で子宝祈願に行く
- 代わりにご祈祷してもらい『御神札・お守り』を受け取る
- 加えて、妊婦ママから借りた腹帯を持参しご祈祷受け(希望に応じ御朱印も頂く)
- 帰宅後に妊婦ママへ2番・3番を渡す
なお、腹帯に御朱印を受ける場合は、黒以外のカラーであることが必須です(視認性から)。
- 暦注の六曜の日・大安(たいあん)に子宝祈願へ向かうよう調整する
- 六曜はネット検索『六曜カレンダー (西暦入力)』で簡単に表示される
以上のケース①・②を覚えておけば、対策として十二分です。
なお、大安は六曜の中でもっとも吉日となり、婚礼も大安におこなわれることが多いとなっていますよ。
子宝祈願をする際の服装は?
子宝祈願をする際は、神社にも沿ったTPOのファッションがあることを留意しなければなりません。
まず、靴が脱げてしまう(外れてしまう)恐れのあるヒール・ミュールは転倒リスクほか、不吉も想起させるため厳禁です。
1点だけではなく複数の注意事項があるため、以下に記載するNGファッション覚えておきましょう。
- サングラス(鳥居をくぐる際、失礼にあたるため)
- サンダル、ヒール、ミュール
- 派手なピアス、イヤリング(じゃらじゃらさせない)
- 露出の多い服装(ミニスカート・オフショルダーのトップス)
- 動物柄の服装(ヒョウ柄などのアニマル柄)
- ファーがついたアウター
アニマル柄・ファーは、動物の殺生を想起させるために神社では不適格な服装にあたります。
露出の多い服装は神社からの注意ではなく、まれに高齢者の参拝者が居た際に指摘をされ、トラブルの元となりかねないため避けた方が賢明でしょう。
意識が不十分だったなら神聖な場所だととらえ、当機会をきっかけに沿ったセミ・フォーマルなスタイルを身につけてみてくださいね。
子宝祈願におすすめの神社に関するまとめ
この記事では、神社でできる子宝祈願についての解説や注意点などを詳細に解説してきました。
他にも子宝神社では、子宝由来のご神体が祀られていること、神話の数々や子宝グッズの扱いも抜かりがありません。
またコウノトリ・犬・ウサギなども、神の使いが祀られている神社だと縁起にも頼もしさを覚えます。
ポイントの振り返りとしては必ずしも戌の日じゃなくとも、大安のご祈祷で子宝祈願が代替できる点などが忘れてはいけない部分といえるでしょう。
そして腹帯の扱いや初穂料、そのほか子宝祈願に最適な服装など、知識も十分に蓄えられたはずです。
これらの知識や情報を活かして一度神社に参拝に行き、子宝祈願を受けてみて下さいね。
万全の準備とコンディション調整など、ベストな状態で子宝祈願とご誕生を迎えられてくださいね。
大宮八幡宮の紹介
大宮八幡宮は、主祭神である応神天皇とその父母を祀る神社。
御祭神に親子三神を祀ることから、とくに子育て・安産に御利益があるとされている。
また、東京のほぼ中央に位置するため「東京のへそ」という異名も持つ。
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