神社へお参りに行った時の正しい参拝方法は?
実際にお参りへ行くならどこの神社がおすすめ?
日本人にとって、神社はとても身近な存在ですよね。
日本人は無宗教な人々の多い人種ですが、それでも神様に日頃の感謝を伝えたい時や、叶えて欲しい願い事がある時には、気軽に神社へ行くという人が多いでしょう。
ただ、神社へはよく行くけれど、正しい参拝方法を知っているかと言われたら、意外に「実はよくわからない」という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、神社でお参りをする際の正しい参拝方法や、日本人なら一度は訪れておきたい、おすすめな最強神社について、解説をお届けします。
正しく参拝をすれば、さらに高い効果が得られるでしょう!
- 手水舎で手を洗う時や、拝礼をする時には、正しい手順が存在する
- 日本には強いエネルギーを持ち、優れた御利益の得られるおすすめな神社がある
- 参道は中央を避ける、鳥居をくぐる時には一礼するなどの細かいルールもある
- ペット連れは禁止など、改めて押さえておくべきルールもある
- お賽銭については決められた金額が存在せず、気持ちに見合った金額を入れる
【手水編】神社の参拝方法
神社へ行った際、入口付近にある手水舎で手を洗う際の手順について解説します。
- 右手で柄杓を持ち、清水をくみ、左手を洗います。
- 左手に柄杓を持ち替え、同様に、右手を洗います。
- 右手に柄杓を戻し、左手で清水を受けます。
- 手のひらから水を口に含んで、すすぎます。
- 柄杓に直接口をつけないように、気をつけましょう。
- 水を口から吐き出す時には、手元で隠すようにしましょう。
- 柄杓を立て、中にある水で柄を清めます。
- 最後は、柄杓を元の位置に戻します。
- この時、柄杓は伏せて置くようにしましょう。
一連の動作を1杯の水で行うのが美しい所作とされています。
【拝礼編】神社の参拝方法
本殿で、神様に手を合わせる時の、拝礼の手順について解説します。
紐のついた鈴を鳴らします。
神様を呼ぶという意味もありますし、音によって穢を祓うという意味もあります。
乱暴に鳴らしたりせず、紐を持って軽やかに振りましょう。
心に決めた金額を、賽銭箱へ丁寧に入れます。
音を立てて入れることで、穢を祓う効果があるとも言われています。
ただ、乱暴や粗雑に投げ入れないようにしましょう。
- 一度姿勢を正し、二度深くお辞儀をしてから、胸の前で手を合わせます。
- 右手を少しだけ下げた状態で、手を二回打ちます。
- 手をきちんと合わせ、心を込めてお祈りをします。
- 最後にもう一度、深いお辞儀をします。
【玉串拝礼編】神社の参拝方法
「玉串」という特殊な拝礼方法についての手順を解説します。
玉串とは、榊などの枝に神垂をつけたものであり、これを献上することで、一層拝礼の意義を深くします。
- 玉串の根本を右手で、中程を左手で持ちます。
- この時、右手は上から、左手は下から、玉串を支えます。
- 肘は、左手の方が高い状態にします。
玉串を持ったまま、玉串を乗せる台の前で一礼をします。
根本を両手で持ち、祈念を込めます。
- 左手をそのままにし、右手で玉串の中程を下から支えます。
- 180度、時計回りに回転させ、根本を神様の方へ向けます。
向きを変えた状態で、玉串を台の上に乗せます。
参拝するのにおすすめの神社5選
神社参拝をするなら人生で一度は行っておいた方がいい、強大なパワーを持つおすすめの神社をご紹介します。
- 伊勢神宮内宮
- 出雲大社
- 東大寺
- 善光寺
- 明治神宮
それぞれの特徴や魅力について、解説していきます。
伊勢神宮内宮
伊勢神宮は、「お伊勢参り」で有名な三重県にある神社で、日本最高位の神社とされています。
皇室の行事なども執り行われ、明らかに他の神社とは格式が違います。
建立から2,000年以上という歴史を誇り、社の数は内宮と外宮を合わせ、125にもなります。
神宮に祀られているのは、天照大御神と呼ばれる神様で、皇室の祖先にあたります。
日本人として生まれたら、一度はお伊勢参りをしたいと多くの人が望んでいる神社でしょう。
出雲大社
出雲大社は島根県にあり、伊勢神宮と並ぶ、非常に格調の高い神社です。
本殿には、「大社造」と呼ばれる日本最古の建築様式が用いられており、国宝にも指定されています。
出雲大社は、日本全国の神様が集まる場所として知られています。
日本の暦で、10月は神無月と言われていますが、出雲大社には逆に神様が集まるため、神在月と呼ばれてきました。
東大寺
東大寺は、奈良にある有名なお寺で、言わずと知れた、あの奈良の大仏様を祀っています。
大仏の他にも、8階建てのビルに相当すると言われている大きな南大門や、運慶快慶の作った金剛力士像などが有名です。
大仏が建設されたのは、天然痘や大地震などの厄災から、人々を守るためで、現世においても我々を見守ってくれています。
また、東大寺の内部には、上院と呼ばれるエリアもあり、こちらにも数々の国宝が祀られています。
善光寺
善光寺は、信州の長野県にある1,400年の歴史を誇るお寺です。
日本最古の仏像が御本尊であり、「遠くとも一度は詣れ善光寺」という言葉が有名です。
善光寺には、真っ暗な回廊を巡る、「お戒壇巡り」なる体験スポットもあります。
女性が多く参拝するお寺としても知られているので、日本人女性に生まれたら、人生で一度は善光寺に参拝しておくと良いでしょう。
明治神宮
明治神宮は、東京渋谷にある神社で、日本の第122代天皇である、明治天皇と昭憲皇太后を御祭神としている神社です。
明治神宮といえば、参拝客の人数が日本一を誇ります。
境内には複数のパワースポットが存在しており、縁結び、生命力の強化、精神のリセットなどに御利益があると言われています。
東京のど真ん中にあるとは思えないほど、広大な敷地と豊かな森林に恵まれている静かな環境も明治神宮の魅力です。
神社の参拝方法に関する注意点
神社へ参拝に行く時、注意するべきポイントを以下にまとめました。
- 参道の中央を避けて歩く
- 鳥居は一礼してからくぐる
- 適切な服装で参拝する
詳細について、解説していきます。
参道の中央を避けて歩く
鳥居をくぐってから、本殿へ続く道を参道と呼びます。
この参道は、神様が通る道でもあります。
神様が参道を通る際には、中央を通るため、我々人間は真ん中を通らないのが礼儀です。
参道を歩く際には、中央を避け、端の方を歩くようにしましょう。
右側を通るか、左側を通るかのルールは特に決められていないので、混雑状況などを見て判断してください。
鳥居は一礼してからくぐる
神社の入口にある大きな門を「鳥居」と呼びます。
この鳥居をくぐる際には、必ず一礼をしてからくぐるようにしてください。
神社は神様の住む聖域であり、そこへ足を踏み入れることになりますので、礼儀としてここで挨拶を行うのです。
また、参道を横切る必要が出て来た際には、その時にも一礼をするようにしてください。
こういった作法は、厳密に覚えていなくても、神様への敬意があれば自然とできるでしょう。
適切な服装で参拝する
神社へ参拝する際には、それにふさわしい服装で行くようにしてください。
フォーマルな服装が最も理想的ですが、カジュアル過ぎない格好であれば、普段着であっても大丈夫です。
また、神様の前に立つ時には、帽子を脱ぐ、サングラスを取る、イヤホンを外すなど、礼儀を守ってください。
大切な人と対面し、挨拶する時のルールと、基本的には同じであると解釈しましょう。
マスクや手袋に関しては、世の中の状況に合わせて判断してください。
神社の参拝方法に関するQ&A
神社へ参拝する時、多くの人が疑問に感じるポイントをまとめました。
- ペットを連れての参拝はできますか?
- お賽銭はいくら入れれば良いですか?
- 「二礼二拍手一礼」とはなんですか?
詳細について、解説していきます。
ペットを連れての参拝はできますか?
日本全国の神社において、ペット連れは、基本的に厳禁とされています。
犬の散歩ついでに、近所の神社へ寄ろうと考えている人は、注意してください。
ただ、例外的にペット連れをOKとしている特別な神社も存在します。
- 江島神社(神奈川県)
- 大前時(栃木県)
- 西野神社(北海道)
ペットと一緒に神社へ行きたい場合、その神社が動物の立ち入りをOKとしているかどうか、事前に確認するようにしましょう。
ペットは家族同然という人も多いので、その気持ちに寄り添ってくれる神社もあります。
お賽銭はいくら入れれば良いですか?
お賽銭については、決められたルールというものがありません。
自身の経済状況や、願い事の内容、神社へ通う頻度など、色々な要素を前提とした上で、適切だと思うバランスの良い金額を投じましょう。
お賽銭の金額は語呂合わせによって決める人もいます。
- 5円=ご縁がある
- 25円=二重にご縁がある
- 485円=四方八方からご縁がある
- 10,000円=万事円満
ちなみに、お賽銭にふさわしいと言われている小銭は、穴が開いている硬貨で、これは神様からの「見通しがよくなる」と言われているからです。
33円は、散々な目に遭う…など、逆に語呂が良くない金額も存在しますが、そこまで深くは気にしなくても大丈夫ですよ!
「二礼二拍手一礼」とはなんですか?
二礼二拍手一礼とは、神様の前に立った時の、挨拶の手順のことを指します。
二礼二拍手一礼の手順は以下の通りです。
- まず、二回頭を下げてお辞儀をし、その後で二回手を打ちます。
- 手を合わせた状態で、心を込めてお祈りをします。
- そして、最後にもう一度頭を下げて、お辞儀をします。
上記の手順を参考にして参拝を行ってみましょう。
二礼のことを二拝と書くこともあります。
神社の参拝方法に関するまとめ
以上、神社へ参拝する時の具体的な手順や作法について、また強いパワーを持つおすすめの神社について、解説させてもらいました。
参拝は奥が深いので、ここに記述している以上にもっと細かいルールが実は存在していたりします。
願いを叶えてもらうためにルールを必死で守ろうと考えるのではなく、まずは日頃の感謝の気持ちを持つことが大切。
神様を敬う気持ちを表現するために、手順や作法を自然と身に付けていってくださいね。
もし神社に参拝してみたいと考えている人は、この記事で紹介した参拝するのにおすすめの神社を訪れてみましょう。
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