第26回菊被綿飾り
期間:
9月 9日~16日
場所: 清涼殿
重陽の節句『菊被綿』
重陽(ちょうよう)の節句(九月九日)の行事で、前夜三色の菊の花に、三色(赤白黄)の花色に染めた真綿をおおって、その露や香りを移しとり、翌朝(九日)湿ったこの真綿を顔に当てて若さを保とうとするもので、平安時代に盛んに行われていました。殊にこの時代の女性方には、菊の持つ不老長寿、若返りの効能が信じられており、紫式部が道長夫人の源倫子より「菊の被綿」を贈られて大感激して詠んだ歌が有名であります。
菊の露 若ゆばかりに袖ふれて
花のあるじに 千代はゆづらむ
当宮では、天皇陛下御即位十年を奉祝して、平成十一年より平安の七夕(七月七日)乞巧奠(きっこうでん)とともに始まり、今回第二十六回目の重陽の節句 菊被綿を再現します。又、前日の夕刻、菊被綿神事を斎行し、翌九日、朝神饌祭(あさみけさい)に併せて、「菊被綿」を大前に奉奠致します。