境内の見どころ
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大宮八幡宮・ご社殿
都心の豊かな緑に囲まれた 静かなたたずまいー鎮守の杜ー
荘厳な神門を入ると、正面に見えるのが、総檜造りの大宮八幡宮のご社殿です。
大樹の緑に映えながら、鎮まっています。現在の御社殿は、御鎮座900年を記念の御造営で、昭和40年に竣功しました。
鎮座地の大宮という地名は、当宮の 神域が広大であったことから名づけられました。現在の境内も15000坪になります。
若宮八幡神社・白幡宮・御嶽榛名神社
境内末社として「武州御嶽神社」「上州榛名神社」のご分霊を戴き、「御嶽・榛名神社」としてお祀りしております。江戸時代より農業・養蚕の神として講中をつくり信仰されてきました。
現在でも、5月16日に御嶽・榛名講大松支部の講員が参列し、例祭を斎行致しております。若宮八幡神社は八幡大神(応神天皇)の御子神の仁徳天皇がお祀りされていますが、若宮は別宮(わけみや)でもあり、八幡大神の荒御魂をお祀りしているともいわれています。
また白幡宮は当宮を創建された源頼義公とその子の八幡太郎源義家公のご神霊がお祀りされており、若宮八幡・白幡宮はとりわけ御本社とゆかりの深い御祭神をおまつりするお社です。秋には大宮八幡祭りに合わせ若宮八幡神社・白幡宮の例祭を斎行致しております。
大宮天満宮
菅原道真公ゆかりの社学問の神様、
受験合格の神様
天満宮は菅原道真公をまつる神社です。菅原道真公といえば学問の神様として知られています。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮、大阪の天満宮などが有名ですが、当宮でも合格祈願のお詣りが盛んです。平成14年は菅公ご神忌1100年祭が全国の天満宮で斎行されました。毎月25日には、大宮天神月次祭、7月24・25日には大宮天神こどもまつりを斎行しております。
開催日
1月25日 初天神7月25日 納涼大宮天神祭り
大宮稲荷神社・三宝荒神社
赤い鳥居をいくつも潜ってお参り
大宮稲荷神社は衣食住の神として信仰され、特に当宮と姉妹友好神社の宮城県・竹駒神社が合祀されています。
初午(2月の初めの午の日)。この日は、稲荷大神が京都・伏見の峰に天下りなさった日ですが、当宮でも大宮稲荷神社で初午祭が行われます。
大宮八幡宮御鎮座940年記念事業で再建された稲荷鳥居6基の朱が映えるなか、社殿前両側には、崇敬者より奉納された朱幟が立ち並び、毎年2月の初めの午の日、午後1時より斎行されます。
また大宮三宝荒神社は竈の神、私どもの生活守護の神として崇敬も篤く、歳末には「大宮三宝荒神」様の神札を多くの氏子・崇敬者の方々にお受け頂いております。
共生の木
ともに生きる!共生(ともいき)の木
かやの木に犬桜が寄生しています。古代よりの武蔵野の社叢の中で、2つの異なる木が、1本の幹で結ばれ、助け合いながら生き続けている姿は、まさに共生(国際協調、宗教協力、相互扶助、夫婦和合など)を示唆しているご神木です。
多摩清水社
「広き野に霊の清水のあるところ」
(青畝)
神門を出た茶室入口にこの句碑がありますが、この多摩の清水は「多摩の大宮」といわれた武蔵野の昔を想望してつくられ、今なお、御神水がわき出しています。
また別途に調整し、ご祈祷した延命祈祷水「多摩の大宮水」も授与しています。
開催日
8月1日 多摩清水社例祭(水神祭)
お茶室
静かなたたずまいのお茶室
神門を出た竹林の中に「通仙庵」「神泉亭」という2つの茶室があります。
弓道場・振武殿
熱心な弓友が稽古に励んでいます
北参道の赤門をでたところの杜の中には、振武殿という弓道場があります。5名射ちができる広さで、矢道84坪、都内でも有数の道場です。
小笠原流大宮支教場でもあり、振武会が中心になって、春秋には射会が奉納されます。
菩提樹
清楚な気品漂う夏の風物詩
社殿前で大空をさして幾重にも枝を茂らせる菩提樹。松平秀康公の夫人で当宮を篤く崇敬された清涼院のお手植えと伝えられております。
6月の中旬には、写真のように淡黄色の小花を一面 につけ、清楚な気品のある香りを漂わせます。花が散ると樹下は一面、黄色のジュータンを敷いたようになります。
夫婦(めおと)銀杏
夫婦はかくのごとく仲むつまじくあるべし
神門の両袖に梢高く茂り合っているのが夫婦銀杏。(めおといちょう)
参道から神門をくぐるとそのまま見過ごしてしまうこともあるが、出るときに見上げてびっくり。夫婦和合のシンボル。
11月ともなると、秋風に色づいて、七五三詣に賑わう境内に彩 りをそえてくれます。 男銀杏の高さは約26m。
御神輿庫
見事な御神輿が一堂に勢揃い!
社殿の南には、神輿庫があります。奉安されている神輿は32基。
氏子区域内の各神輿で、お祭りのときには、威勢のよいかけ声とともに氏子区域を巡幸いたします。威勢のいい合同宮入りもあります。
義家公 手植松跡
義家公が手植えした千本の松往昔のロマンを偲ぶ
「由緒」のコーナーにあるように、当宮は源頼義公によって創建されましたが、その子の八幡太郎義家公も後三年の役のあと、父にならって当宮の社殿を修築し、境内に一千本の若松の苗を植えたといわれています。
時代が下って、享保年間には新井白石が「大宮の松の如くに長大に見事なるものにて、しかも数多きは見及ばぬ 事」と感嘆していますが、当時の巨松は残念ながら枯損して、今はその遺株に二代目の松が植えられています。
結婚式場・清涼殿
広大な杜の中で、厳かにゆったり結婚式
南参道から神門に近づくと左手に見える壮麗な風格の「清涼殿」があります。
結婚式は必ず社殿で行い、ここは披露宴会場。大広間は300名を収容でき、衣装・着付・美容・写 真・調理の各室が完備されています。
清涼殿のWEBサイトもご覧ください 。
大宮幼稚園
元気な声がこだまする!
南参道をはさんで、子どもたちの声がするのは併設の大宮幼稚園
「せんせい おはようございます!」
「きょう どろだんご つくる!」
「わたしは なわとび!」
「ぼくは じてんしゃ!」の声に笑顔で迎える先生方。
『鎮守の杜を保育の庭に』
大神様に見守られながら毎日楽しい遊びが展開されています。
年長5歳児になると、神社のお祭りの時に4名が交代で「朝日子舞」を奉納します。
大宮幼稚園のWEBサイトもご覧ください 。
宝物(宝物は一般非公開です)
区指定文化財
随身像
当宮旧拝殿に安置(現在は宝物殿に所蔵)されていた木造著色随身像一対は杉並区指定有形文化財に指定されています。この像は、神社関係の彫刻としては全国的にも珍しいもので、2体一対の像がほぼ完全な姿で保存され、しかも、体内の銘板によって明和3年(1766年)の製作で、作者が大仏師「左近」、名主梅田武右衛門他十二名の願主の名前が明らかで、木彫りの技術からも「左近」は一流の仏師と考えられます。いずれにせよ、江戸時代の随身像として美術的にも優れた作品で、銘板による制作当時の状況を知るうえできわめて価値の高いものです。
秀吉の禁制札
天正十八年(1590年)に豊臣秀吉が小田原の北条氏攻めで関東に出兵したおり、秀吉の命により木村重茲(常陸介)と前田利長(孫四郎)とが、当宮宛に禁制を下し、境内における殺生禁断、一般人の乗馬での通行禁止、境内山林の竹木の伐採を禁止する旨を掲示し、当宮の保護をはかったものです。この制札は、杉板に墨で書かれた物で、現在は墨色がかすれようやく判読できる程度ですが、戦国時代の貴重な資料として杉並区の登録有形文化財に指定されております。
中世瓦
当宮の「旧社殿」跡より出土した瓦(3点)が杉並区の登録有形文化財に指定されております。この瓦は、戦前すでに出土しておりましたが、平成七年の杉並教育委員会による調査の結果、鎌倉編年第三期の様式を持ち、年代は十三世紀後半から十四世紀中葉のものと推定されております。この年代の瓦の出土は東京都内でも数例を数えるのみで、当時の大宮八幡宮の宮勢の一端を物語る遺物として貴重なものです。
由井正雪の絵馬
慶安四年、由井正雪が兵を挙げる際に当宮に祈願奉納したと云われている絵馬です。黒塗地に金泥で枯れ松に鷹が描かれていますが、黒く古色蒼然として判読がむづかしくなっています。
文化10年の「十方庵遊歴雑記」には「有徳尊君(吉宗)、当社に御成りあらせたまひし時、此絵馬を上覧ありて、是ぞ正雪が自筆なりとのたまふ」とあり、八代将軍吉宗公が自ら鑑定を行い、正雪自筆の絵馬であると断定した、云わば将軍お墨付きの絵馬であるとの記事があります。
大宮遺跡より出土した縄文・弥生期の土器
昭和44年(1969)の調査で当宮北側の善福寺川沿いの大宮遺跡より、弥生時代末の「方形周溝墓」3基が見つかり、石器や土器・勾玉等が出土されています。
この遺跡は族長の祭祀跡で、対岸の松の木遺跡との関連からもこの杜が当宮御鎮座以前からの聖域であったことが窺われます。
赤門(北神門)と力石石庭
赤門(北神門)は元々正門で御鎮座九百年に現在の位置に移築されました。
今回、改修工事にあたり朱を塗り直す際、釘で書いたような209年前の「寛政七卯年 五月三日 中山□□ 中根□□」という書き込みが扉板より発見され、区の文化委員会の鑑定で江戸中期以前のものと認められました。
御鎮座940年奉祝記念の力石石庭。
この力石は明治・大正時代に近村の若者が力を競ったものです。
力石は一つに「担ぎ石」とも「盤持石」とも呼ばれ、最大のものは50貫(187kg)もの重さがあります。
表参道 第一鳥居
昭和29年に再建されたもので、柱の径90cm・高さ8mの大鳥居。
昭和61年と平成13年に改修されました。
ここから社に向かって250m程の石畳の参道が続きます。
頭上には桜が枝を伸ばし、4月には満開の桜が参拝者の目を楽しませています。
南参道入り口(社号碑と鳥居)
自動車社会に対応する為昭和58年の御鎮座九二〇年記念事業で南参道が整備され、この大鳥居は日本初のステンレス製の鳥居として建立されました。
更に、平成15年の御鎮座九四〇年記念事業に際し、南参道入口の三角地を石玉垣で囲い、内に(財)日本さくらの会会長衆議院議長綿貫民輔氏揮毫の「大宮八幡宮」の社号碑と大平燈籠を建立し、南参道入口に相応しい佇まいとなりました。
大宮の竹林
当宮に古くより残る御神苑の竹林。
大祓の茅の輪や七夕の竹・十五夜の神遊びの竹燈など、様々な行事に使用しています。
表参道のつつじ
表参道の両脇にはたくさんのつつじが植わっています。
当社叢につつじが多いのは、徳川三代将軍家光公の発願で千本の山つつじが植えられ、満開時には境内が紅に輝いて「山照らし」と、称されたという由緒によるものです。
その後もつつじが植えられ、今日でも5月の連休中はわかば祭り(春の大祭)として、5月1日の朔旦祭に併せつつじ育木祭を、4日には全国植樹祭に合わせ当宮でも植樹祭を斎行します。
なお、3日にはお稚児さんが稚児衣装に着飾って色とりどりのつつじの咲き乱れる中を練り歩きます。
スカウトの森
当宮は青少年育成の趣旨から、ボーイスカウト杉並13団・ガールスカウト東京62団の育成母体(活動本部・活動支援団体)となっています。そして境内北側の森の一区域を「スカウトの森」と命名し、当団スカウトたちの野外活動拠点として提供しています。
ボーイスカウト、ガールスカウトの野外活動拠点としては、都内有数の規模・環境です。