疫病退散
笹の輪潜りを設置
日時:
令和2年5月1日~
場所: 境内, 表参道
大宮八幡宮 笹の輪潜り神事について
『釈日本紀』の「備後風土記」逸文に拠りますと、昔、武塔の神が、備後国に立ち寄られた時、日暮れとなったので、「将来」と名乗る兄弟の家に一夜の宿を求められました。
先ず、弟の巨旦将来は裕福であったが宿を貸さず、兄の蘇民将来は貧しいながらも粟のご飯を炊いて歓待しました。翌朝、礼を述べ「茅の輪を以ちて腰に付けよ」と告げられたといいます。
その後、この村に疫病が蔓延しましたが、茅の輪を付けた兄とその家族は生き残ることが出来たのです。
そうして、武塔の神は、自ら須佐雄の神と名乗り「蘇民将来の子孫」と称する者は、すべてを救うと誓われたのであります。
当宮では5月1日よりこの故事に神倣い、境内産の笹竹を用いて、「茅の輪」に肖り「笹の輪」を奉製致しました。
因みに「サ」は神々を表し、サクラ(神坐)、サツキ(五月)、サナエ(早苗)、サオトメ(早乙女)等
「蘇民将来の子孫也」と唱えて、この「笹の輪」を潜り、又、前の方と充分間隔をとりながら、「疫病退散」「新型コロナ禍熄滅」を祈念して、ご神前へとお参り頂ければと存じます。
尚、ご参拝時はマスク着用の上、周囲の方々とは充分に距離をとって頂き、感染症拡大防止対策へのご協力をお願い致します。